3<ホンモノ>
失くして初めて、それがどれだけ大事なモノだったのかを理解する
その時に後悔したって、もうスベテが遅いのに
「−……クウ…?」
ソラはただただ、クウを探していた。
たった1人の、愛しい少女を。
周りを見渡しても、ソコにはただ闇しかなくて、ソラの心が不安に駆られる。
「−…ココは、ドコ…?クウは、ドコ…?」
ソラはぺたんとその場に座り込み、上を見上げる。
アオゾラなんて見えなくて、ただソコには真っ暗闇が拡がるだけ。
「……クウ…会いたいな…。」
ソラは動くコトも考えるコトもやめ、目を閉じた。
ソコに、クウの笑顔を見たような気がした。
「−っクウ!!」
飛び起きて、荒く息をする。
何度か呼吸して、ソラはソコが暗闇ではないコトに気がついた。
「…ココ…ドコ…?」
小さく呟いて、ソラがゆっくりと周りを見渡す。
おかしくなってしまいそうなくらい、真っ白な空間。
ソコが病院だと気づくのに、そう時間はかからなかった。
「−…クウ?」
いるはずの少女の姿を、ソラは探す。
だけどドコにもその姿は見つからなかった。
「−…起きたのかい?」
不意にした声に、ソラが振り返る。
ソコにいたのは、1人の老人。
「おばあちゃん…なん、で…?」
「…おまえたちがソトで倒れてるのを見つけたヤツがいてな。急いでココに運んだんだよ。」
老人は言って、クスリを用意し始める。
「…おばあちゃん、クウは?クウはドコに行ったの?」
「…。」
ソラの問いに、老人は何も答えなかった。
「…クウの感覚が、ないんだ…。ドコにいたってわかったのに。ねぇ、クウは?クウはドコ?」
今にも泣き出しそうな顔で、ソラが尋ねる。
「…ソラ…。」
ソレを見て、老人が小さく言った。
「−…クウは、死んだよ…。」
その言葉は、ココではない、ドコか遠くの方で響いた。
聞いたコトのないような、言葉だった。
「−…っ死ん、だ…?ウソ…だって、さっきまであんなに元気だったよ…?」
「ソラ…、あれから3日が経ってるんだ。おまえはなんとか助かったけど、クウは…。」
老人はソコから先を言わなかった。
クウの体が人より弱いコトは、ソラが一番よくわかっていたから。
「−…僕のせいだ…僕が、ソトになんて連れて行かなきゃ…」
「ソラ。誰のせいでもないんだ。鍵をしっかりかけておかなかったオトナも悪いんだ。」
声を殺して泣くソラを、老人はそっと抱き込む。
「…ソラ。クウはサイゴまで笑顔でいたよ。ソラに…ありがとう、って。」
それを聞いて、ソラが声を上げて泣き出した。
小さな肩を震わせて、初めて大声で泣いた。
ソレは悲しく、儚い涙だった。
そんなソラの背中を、老人は優しく叩く。
ドレくらいそうしていたかはわからないけれど、ソラは少し落ち着きを取り戻した。
掠れた声で、ソラが小さく呟いた。
「−…おばあちゃん…お願いが、あるんだ…。」
−キィー…
ゆっくりと、扉の開く音がした。
ソトへと続く、真っ白なトビラが。
ソラは少し戸惑いながら、足を踏み出した。
2度目の、ソトのセカイ。
キレイなアオゾラと、ソコを流れる白い雲がソラを見下ろす。
「−…キレイだね、クウ…。」
ソラが、小さく笑って呟いた。
少しの間そうしていて、ソラは防護マスクを外して小さなビンを取り出した。
マスクを下に置いて、ビンの蓋を開ける。
さらさらと中身を取り出して、掌に乗せる。
白い灰は、ソラの掌いっぱいに収まった。
ソラは、ソレを頭上に掲げて呟いた。
「−…バイバイ、クウ。」
ソレを合図とするかのように、カゼがクウをさらっていく。
ソラはただただそれを愛しそうに眺めていた。
スベテの灰がなくなって、ソラは小さく呟いた。
「−…大好きなアオゾラの中で、永遠に。」
笑って言って、ソラは歩き出す。
自分のいた、クウのいた、セカイへ。
アオゾラを、クウのいるセカイを、しっかりと目に焼き付けて。
あとがき。
3で終われた。つか終わった(笑)
これがいつぞやか言ってた「パクリじゃないからー」な話。
別によくある話よね。灰を空に還すみたいな。
てか相変わらず描写が下手なため、何が言いたいのかさっぱりわからん(爆)
参ったねぇこりゃ★(反省しろよ
直で打ってしまったため、あとで書き直す可能性大(笑)
ちなみにココの普通の風習では花葬デス。
ソラがムリ言って火葬にしてもらった設定(なんだそりゃ)
何はともあれ、読んでくれた方、ありがとうございましたー。
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