絶対安全遊戯
後編
「−…金、華…?どうして…?」
「…悪ィけど、そればっかは聞けねー。」
答える金華の右手から、ポタポタと床に血が落ちていく。
銀華から遠く、血のつかない距離のところで。
「…どう、して…?」
泣きそうな瞳で、銀華が尋ねる。
「…死なせたくねーから。」
言いながら、力の抜けた銀華の手からナイフを抜き取り、床に落とす。
「−っなんで!?なんで金華は−」
「−おまえは。」
銀華の言葉を遮って、金華が言う。
「…おまえは、俺に嫌われたいのか?」
「−っ違う!!そんなのやだ!嫌われたく、ない…。」
最後の方は、俯きながら呟く。
「じゃあなんであんなコト言った?」
「だって…だって、おかしいでしょ?」
俯いたまま、銀華が言葉を紡ぐ。
「金華に依存してて…傷つけて、でなきゃ生きていけないなんて…おかしいじゃん…狂ってるよ…。」
そう言った銀華の目から、透明な涙が零れる。
「…おまえは、狂ってんの?」
金華の言葉に、銀華は黙ったまま小さく頷く。
「−…じゃあ、俺も狂ってんな。」
「え…?」
金華の言葉に、銀華は顔を上げる。
「俺だっておまえと同じだもん。」
「どーゆうこと…?」
意味がわからなくて、銀華は問う。
「…あんなぁ、俺だって痛いしやなんだよ。」
「…ごめん。」
「あー、違くて…そーゆう顔させたいわけじゃねーんだ。」
俯いた銀華を見て、金華が言う。
「…俺だって…おまえなしじゃ生きてけねぇんだよ。」
「…どーゆうこと…?」
「だからー…俺は俺で、おまえに依存してる、ってことだよ。」
照れくさいのか、少し口ごもりながら金華が言う。
「…なんで泣くんだよ…。」
「え、な、なんでだろ?嬉しい、のかな?」
落ちていく涙も厭わずに、銀華が笑う。
「…泣くなよ。こんなんじゃ拭えねぇだろ?」
金華が言って、血の滴る手を軽く上げる。
「あ、ごめん、今手当するから。」
「あー、血ィつくって。」
「…ねぇ、それなんでなの?」
「あ。」
「あ?」
何かに気付いたように、金華が銀華に近づく。
「ちょい、動かないで。」
そう言って、金華が銀華の首筋に顔をうずめる。
「ん、くすぐったいよ。何?」
「血ィ出てたから。さっきナイフで擦ったんじゃね?」
「あ、ありがとー…でもくすぐったい。」
「動くなって。」
笑いをこらえるようにして耐える銀華の首筋から、赤い血が消えていく。
「もういーよ。」
「ん、ありがと。はい、手出して。」
「あー、どーせ血ィついてるしこれで拭いていー?」
金華が言って、銀華がえー、と文句を言う。
「だって血って洗っても落ちないんだよー。」
「今さら遅いからもういーじゃん。」
そう言うと、銀華が止める間もなく白いシャツが赤く染まる。
「あーもー…ほら、脱いで。」
文句を言いながら金華のシャツを脱がす。
「うわ、けっこう深いね…。」
血に染まったキレイな傷口を見て銀華が言う。
「だー、触んなって。」
「だからそれなんなのさー。」
銀華が言って少し膨れる。
「だから、俺がやなの。」
「だからなんでー。」
「あー……おまえが汚れんのやなんだよ。」
少し言葉を濁しながら金華が言って、銀華は驚いた顔をする。
「…金華は僕に甘いね。」
「うっせ。」
照れくさそうな金華を見て、銀華がクスクスと笑う。
金の髪、銀の髪、赤い瞳
傷、ナイフ、血
その全てに依存して 存在する
それが全て
あとがき
なんかよくわかんない話になっちゃった(爆)まぁつまりは共依存ってヤツですよ。
金華は金華でちょっと銀華に甘えてるんですよ。素直じゃないけど。
でもって。あたしは別にBL書きたいわけでもなんでもないです(爆)
つらつらと書いてると甘々な雰囲気になっちゃうけどそんな気はさらさらございません(汗)
つーかこの状態だと近●相姦になちゃうしね(笑)
そんなコトはさておき(笑) 気が向いたら別の話でまた書いてみたいヤツらデス♪
過去話とか。そのうちやるかも(曖昧) |