ツバサ





恐くなんかないよ


耳元で、誰かが囁いた。

本当に?
僕は聞き返した。


本当に、苦しくない?


苦しくなんかないよ って、誰かが笑った。


すごく優しくて、とても楽になれるよ
だから、こっちにおいでよ



どこかで聞いたことのあるような、とてもとても優しい声。
その声に導かれて、僕は足を踏み出した。


ふわりと、宙に浮かぶ感覚。
背中に羽根が生えたような、そんな錯覚に陥って。


そうして僕は、空の中に堕ちた。
そうして僕は、自由になった。






◇あとがき◇
 
…サイコですが何か?(ハイハイ
飛び降り自殺的な感じで書いてみました。

死んだらきっと、自由になれると思う。
 
 
(2006/9/5)