鏡の中の他人
あたしは誰?あたしは何?
誰か教えて
ガシャン、という音が響いて、床のあちこちに破片が広がる。
キラキラと光るそれが、キレイだった。
木で造られた枠を拾って、もう一度床に叩きつける。
残っていたガラスがはずれ、床に転がった。
鏡、というものが嫌いだった。
自分を映すそれが、酷く嫌いだった。
飛び散った破片を見下ろして、その中にしゃがみ込む。
大きな破片を見つけて、それを殴りつけた。
小さく小さく。あたしを映さなくなるまで。
手に走った痛みも、滲んだ赤い色も気に止めなかった。
ただ、殴り続けた。
無数の小さな破片が広がる中で、肩で息をする。
痛みの麻痺した手は、真っ赤に染まっていた。
自分を映すモノが嫌い。
自分ではない、姿を映すから。
それが、酷く嫌い。
無数に広がる小さな破片が、何かを映していた。
覗き込むと、映ったのは顔だった。
あたしの顔ではない、あたしの顔。
その姿に、後ずさりする。
無数の破片全てが、あたしの姿を映していた。
恐くて、周りを見渡した。
テレビの画面も、時計にはまったガラスも、全部があたしを捕らえていた。
それが酷く恐くて、何も見ないようにして俯く。
どうすればいいのだろう
どうすれば、逃げられる?
ふと、思いついて顔を上げた。
そうだ。あたしが消えてしまえばいいんだ
少し大きく残った破片を手に取って、それをそのまま首に突き立てた。
視界が、赤く染まる。
痛みを感じたけれど、もうどうだってよかった。
これで、あたしではないあたしは消える。
それだけでよかった。
最期に見たモノは、小さな破片に映った、自分の顔だった。
2004/12/14
あたし鏡割るネタ好きらしいよ(は?
この人は精神病んでて、鏡に映る自分の姿が自分じゃないと思い込んでるんです。
それがとっても嫌で、自殺して。最期に正気に戻ったって話。
わかりにくい上にムリありすぎでごめんなさい(爆) |