真っ白な家

 

気がついたら、そこに広がっていたのは、白い世界だった。
 
1番先に視界に入ったのは、繋ぎ目のないキレイな白い天井。
真っ白な壁に、真っ白なベッド。
 
何もかもが、真っ白な部屋だった。
 
 
 
どうしてこんな所にいるのか
 
考えても、何も答えは出てこなかった。
ただ、真っ白なその部屋に、大きな恐怖を覚えた。
 
 
 
ふと、真っ白な机の上に何かがあることに気付いた。
銀色に光るそれが、真っ白な部屋の中で、ただ1つだけ異質だった。
 
 
そっとそれを手に取って、小さく触れてみる。
指先が小さく痛んで、薄く赤い色が滲んだ。
 
 
真っ白な世界の中で、その色がとてもキレイだった。
 
 
 
思わず、腕を切りつけていた。
銀色のナイフは、面白い程よく切れた。
 
ボタボタと、真っ白な床に赤い模様ができていく。
それが嬉しくて、どんどん切りつけた。
 
 
痛みよりも、快楽の方が大きかった。
 
 
 
赤く染まった腕を、真っ白な壁に擦りつける。
白の上に塗られていく赤が、とてもキレイだった。
 
 
 
真っ白な世界が赤く染まっていく。
 
 
 
恐怖も痛みもなかった。
ただ、楽しかった。
 
 
 
この部屋が真っ赤に染まるまで、僕の命は持つだろうか。
 
 
 

2004/12/10

こんなタイトルこんな話が来るだろうコトは、あたしの性格上とてもわかりやすいかと思う(笑)
真っ白な部屋はきっと気が狂うと思う。って、前にどっかで言った?(笑)