依存症候群

 

 

確かなモノなんて存在しないこの世界で
求めるモノは たったひとつ
 
 
 
「−睦華 ( ムツカ )。おまえ、何コレ?」
 
「んあ?どれ?」
少し明るい茶髪の少年に"睦華"と呼ばれた黒髪の少年が少しだるそうに答える。
 
「コレ。」
茶髪の少年が、人差し指で相手の左手首の傷をトン、と指差す。
 
縦に走る、真新しい傷。
 
 
「あぁ…血管って青いじゃん。だから血って青いのかなーって。」
淡々と語る睦華の口調に、少年は呆れたような顔をする。
 
 
「…で?どんな色してたよ。」
「赤かった。」
「当たり前だろーが。」
少年が手でグーを作って、睦華の頭を小突く。

 
 
「だってさー、律華 ( リツカ )。静脈の血は青いかもしれないじゃん。」
「絶対ねぇって。」
マジメな顔して言う睦華に、"律華"と呼ばれた茶髪の少年がもう一発げんこつを喰らわす。
 
 
「ったく、ムツってたまにホントわけわかんねぇコト言うよな。」
「だってさ、そう思わね?」
睦華が言って、律華の手をぐいっと引っ張る。

 
「−ほら。リツ色白いからよくわかる。青く見えんじゃん。」
「…青いけどさ。でも普通に赤だろ。」
「夢がないなー、リツは。」
「夢とかの部類じゃねぇって。」
律華が掴まれていた腕を振りほどいて、逆に睦華の手を掴む。
 

 
「…律華?」
「…。」
少し考えた後、律華は不思議そうな顔をしている睦華の目をまっすぐに見る。
 
 
「…あのさぁ…こーゆうコト、もうすんなよ…。」
律華が、少しだけ俯いて呟く。
 
掴んだ手に、少しだけ力が入る。

 
 
「−…うん。ごめんね、リツ。」
律華が、睦華の言葉に顔を上げたら、睦華は笑っていて。
 
ホントに悪いと思ってんのかよ、って思いながら、律華は少し涙が出そうになった。
 

 
「−大丈夫。律華をおいて死んだりしないから。」
 
「−うん…。」

小さく笑って呟かれた睦華の言葉に、律華も小さく頷く。
 

 
 
確かなモノなんて存在しないこの世界で
求めるモノは お互いの確かな存在
ただ それだけ

 

あとがき
 
…えっと、とりあえずごめんなさい。軽ーくBLじゃないかとつっこまれても文句は言えない(汗)
でかあたしの話ってぶっちゃけそんなの多いですか?(笑)
なんかこう、甘いっつーかなんつーかな雰囲気が梳きなんだ、たぶん。(暴露)嫌いだった人ごめんなさいねー(汗々
 
そんなこんなで解説(?)これは症候群っていうよりもう共依存ですがね。音的には気に入ってます♪
華がついちゃうとどうしても女の子な名前になってしまうので、なるべく男の子っぽくできる名前を選んできました。
華を省いて呼ぶとそれっぽくなるからヨシ☆(笑)
 
昔いたんだ、こんなヤツが。血管って青いから血も青いんじゃないかと思って切ったコトのあるヤツが。
あぁこいつはあたしの同類だ、と思ったさ(笑)
そうは思わなくても、血って赤いのになんで血管は青いんだろうってみんな思ったコトがあるはず。
短く終わらそう週間(?)だったので短いのです。打つのが素晴らしく楽(笑)