記憶

 

 

俺は
アイツを守れなかった

一緒に、いたのに

 

耳について離れないのは

一発の銃声と
細い悲鳴

 

目に焼き付いて離れないのは

もう動くことのないモノと
白く消えていく煙

 

 

微かに、甘い香りがした

 


アイツっていうのは、紗紀のことです。
朱は、守れなかった自分が悔しいのです。