「−今日、桜はー?」
「…仕事。知ってんだろ。」
面倒臭そうな凜の言葉に、まぁね〜と紋が笑う。
「お兄ちゃんは、それが心配なわけだ。」
「誰がお兄ちゃんだ。」
「だって、カワイイ弟クンでしょ?」
「…。」
クスクスと笑う紋の言葉に、凜は何かを考えるかのように黙り込む。
「…なんでそーゆう言い方しかできねーんだか。」
「そーゆう性格なのー。」
ため息混じりの凜の言葉に、紋が笑う。
カチ、という音がして、凜がタバコに火を点ける。
ゆっくりと煙を吐き出すと、部屋に甘い香りが広がる。
「−…ねぇ、凜。」
静かな呟きに、凜が紋を見る。
「−僕を、恨んでる?」 唐突な言葉に、凜は黙ったまま紋を見ていた。
いつもと同じ、キレイな笑顔。
「−…なんでおまえは、そーゆうこと言うかなー…。」
ため息と一緒に吐かれた言葉に、紋が笑う。
「−憎むことには、愛することと同じくらいの、力があるんだって。」
笑いながら吐かれた紋の言葉に、凜がはぁ?と返す。
「意味わかんねーよ。」
凜の言葉に、紋がクスクスと笑う。
「−…みんな、僕を恨んだっていいのにね…。」
「…。」
紋の小さな呟きに、凜は何も答えなかった。
「−…なのにさぁ、みんな優しすぎるんだもん。」
言いながら、紋がクスクスと笑う。
「…それが、おまえの作ったもんだろ。」
素っ気なく言われた言葉に、紋が笑う。
「−凜もやっさしいねぇー。」
「どこが。」
はッ、と嘲るように笑って、凜が吐き捨てる。
「−僕来ると、絶対こっち吸うでしょ?」
笑いながら、紋がタバコの箱を指差す。
「…別に、たまたま気分なだけだろ。」
「そーゆうことにしといてあげる。」
クスクスと笑う紋の横で、凜がタバコを灰皿に押し付ける。
「−…紋。」
名前を呼ばれて、笑ったまま紋が凜を見る。
「−おまえが、揺らぐな。」
簡潔に吐かれたその言葉に、紋が驚いたような顔をする。
小さく笑いながら、紋が目を伏せる。
「…他のヤツらの前で、んな顔すんじゃねーぞ。」
小さく呟いて、凜が紋の頭をポン、と叩く。
「…ごめんね…ありがと。」
小さな呟きと共に、カチ、とライターの音がして。
ゆっくりと、独特の香りが部屋に広がる。
何気ないその動作に、紋が小さく嬉しそうに笑った。
[揺れる心]
お題8つ目〜。凛と紋でー。
何げにこの組み合わせ気に入ってもらっちゃってますv(笑)
なんだかお題によく紋が出る(笑)書きやすいのです、なんか。
紋は大体は昂の前でしか弱音吐かないんだけど、ときどき凛にも吐きます。
Crimsonになる前からの知り合い3人なのです、実は。
なんか、お題で暴露ばっかしてる?(笑)
(2004/11/16) |