追 憶
いつもと同じ朝
いつもと同じように起きて
いつもと同じように朝食を食べて
いつもと同じように、笑ってる
そんな、いつもと同じような日々
違ったのは、ふと流れた 一つのニュース
「−…酷いよなぁ…。」
静かに、朱が呟く。
それに対して、俺は何も言わずにテレビの画面を見ていた。
流れていたニュースは、ある事件を知らせるモノ。
母親が、子どもを殴って死なせたというモノだった。
似たようなニュースは、度々流れている。
どこかで誰かが殺された
そんなニュースと同じくらい、毎日見るようなモノ。
「−…なんかさぁ、こーゆう母親って、恐いよな。」
呟かれた朱の言葉に同意する。 「なんで殴ったりすんだろ。自分の子どもなのにさ。」
「さぁー?俺やったコトないからわかんねぇや。」
そりゃそうだ、と言って、朱が軽く笑う。
「死なすのもあれだけど、捨てるのも恐いよな。」
「…確かに。」
朱の言葉に、軽く笑う。
「なんで捨てるんだろうな。産んだなら育てればいいのに。」
「育てられないから、捨てるんじゃね?」
「あー、なるほど。」
何か納得したように、朱が頷く。
「−…捨てるくらいなら、産まなきゃいいのにな。」
ぽつりと、落とすように呟く。
テレビの画面には、産まれたばかりの動物の赤ちゃんが映っていた。
「−…慧?」
唐突な朱の言葉に、ん?と返す。
「どした?」
「や、なんか珍しくマジメにニュース見てるから。」
「え、俺だってニュースくらい見るって。」
笑いながら言うと、えー、と朱が笑う。
「−…子どもって、カワイイよな。」
「え、うん。」
唐突な言葉に、朱が驚きつつ返す。
「慧って子ども好きなん?なんか意外。」
「んー、ムカつくガキ以外なら。」
「それは確かに。」
言って、朱がクスクスと笑う。
「−…動物の親は、子ども捨てたりとかしないんだろうな。」
「んー…たぶん。」
軽く首を傾げながら朱が答える。
「そう考えるとさ、人間って勝手だな。」 「だな。エゴの塊じゃん。」
言って、軽く笑う。
「…これも、エゴだけどさぁ…。子ども、殺るのってやだよな。」
「あー…。」
軽く笑いながら呟いた言葉に、朱が苦笑いを浮かべる。
「−…理不尽、だよなぁ…。」
小さく呟くと、朱が小さく笑う。
「なんか、慧が言っても嘘っぽい。」
「え、マジ?」
朱の言葉に、クスクスと笑う。
「−ま、あれだ。」
立ち上がりながら言うと、朱がん?と軽く見上げてくる。
「−…子ども殺す親も、捨てる親も、ろくでもないってことだな。」
ごちそうさま、と言って、食器を運ぶ。
「−あ、洗っとくから置いといていいよ。」
「あ、マジー?」
「てか慧さん、遅刻しますよ?」
時計を指差して、朱が笑う。
「うっそ、やべ。」
バタバタと、ベッドに投げ出されているブレザーとカバンを取る。
「−んじゃあ、行ってきまーす。」
「行ってらっしゃーい。」
ヒラヒラと手を振る朱に、同じように手を振って玄関のドアを開ける。
外の光が眩しくて、一瞬目を細める。
パタン、と後ろでドアの閉まる音がした。
蒼い空をぼんやりと見つめながら、その場にずるずると座り込む。
「−……紗紀…。」
小さく小さく、呟いた。
朝の情景を書きたかっただけ(笑)
あと慧が捨て子な話もカミングアウトしたので、気兼ねなくそんな話題(ぇ
思いついてケータイでカタカタと(笑)
なので後から推敲なんて全くもってしておりません(笑)
忘れられてそうですが、慧は紗紀と知り合いなのです。
もはや紗紀って誰?の勢いでもおかしくないですが(笑)
まぁそのうち語ります、ハイ(こればっか
(2005/1/6) |