パラノイア
「−…ねぇ、凜。神様はいると思う?」
唐突に呟かれた言葉に、思わずはぁ?と聞き返す。
「神様だよ、カーミーサーマー」
「神様はわかったっつーに。それが何なんだよ」
「だからー、いると思う?神様」
少し首を傾げて考える。コイツは何が言いたいんだか。
「−紋、おまえは?いると思うのか?」
「聞き返すのはずるいんじゃないー?」
「聞いたヤツが先に答えろよ」
軽く笑って言うと、それもそうだねー、と言って紋が笑う。
「−…僕はねぇ、いると思うよ。神様」
「へぇ、意外だな」
「そう?」
軽く笑って紋が言う。
「おまえはそーゆうの信じてなさそうだぜ、一番」
軽く笑って言うと、紋が声を上げて笑う。
「…ううん。きっと僕が一番信じてるよ」
「ふーん。で、誰?」
「何が?」
キョトンと目を丸めながら言う。
「だから、おまえの神様。どうせ何なのかもわかんねー神様じゃねぇんだろ?」
「…さっすが凜。よくわかってるね、僕のコト」
言って、紋がクスクスと笑う。
「いい加減付き合いも長ェしな」
言って、軽く笑いながらため息をつく。
「−…じゃあ、聞かなくてもわかるでしょ」
言って、紋が微笑む。
「−…だな」
ふっ、と笑って呟く。
「−…あの人は、僕の神様なんだ。絶対的な、存在」
どこか遠くを見るような目で、紋が笑う。 「凜にも、いるでしょ?絶対的存在」
「…そんなもん、いるとしたらおまえなんじゃねぇの?」
「え、僕?なんで?」
不思議そうな顔をして紋が聞いてくる。
「なんでも何も、おまえの言うことは絶対だろ。ここでは」
「あ、そーゆう意味ね。やったー、僕神様ー」
楽しそうにクスクスと笑う。
「−…俺は、おまえほどあの人に執着してないしな」
軽く呟くと、僕だって執着してるわけじゃないよ、と言って紋が笑う。
「−ただ、僕の全てがあの人のモノだってだけ」
そう言って、紋が微笑む。
「…じゃあ俺らもあの人モノってわけか」
同じだろ、なんて心の中で思いながら笑って言う。
すると、それは違うよ、って答えが返ってきた。
「みんなは、僕のモノじゃないもん」
言って、紋が笑う。
とても優しい笑み。
そうだな、と呟いて、同じように微笑みながら思う。
きっとコイツは、『あの人』に言われたなら、俺たちだって簡単に殺すんだろうな、と。
そんな、当たり前のコトを今さら思った。
ケータイで打った小説(笑)
「あの人」っていうのは、たった1回ちらりと名前だけ出てきた「綺羅さん」のコトです。
きっと誰も覚えてないだろう…(苦笑)たしか『キズグスリ』だったような…(曖昧/おい)
その人に関してはまた今度ゆっくり語ります、たぶん(笑)
(2004/8/9) |