「−おかえり、薫。」
 
笑いながら吐かれた言葉に、同じように笑いかける。
 
 
 
「−葵、手土産。」
 
言いながら、吸いかけのタバコを差し出す。
くすりと笑って、葵がそれを軽くくわえた。
 
 
 
「何、これ?」
「ピースじゃねーの?」
「へぇ、Peaseねぇ。」
言って、葵がクスクスと笑う。
 
 
 
「向こうには?」
「一つ。」
答えながら、ナイフをテーブルに置く。
そ、と答えて、葵が笑う。
 
 
 
 
「−慧は、元気だった?」
「まぁ、普通。愛想ねーガキだったけど。」
言うと、葵が可笑しそうに笑う。
 
 
 
「この前のこと、けっこうこたえてるみたいだぜ。」
「何?」
「裕紀。」
あぁ、と思い出したように葵が言う。
 
 
「もう来んなって言われたわ。」
「だろうね。」
笑いながら、葵が煙を吐き出す。
 

 
 
手に持ったタバコが下に下ろされて。
そのまま、ゆるやかに左手に着地した。
 
小さく焦げるような音がして、独特の焦げた臭いがする。
 
 
 
 
「…熱ィ。」
 
笑いながら、静かに言う。
 
 
 
「だろうね。」
くつくつと笑って、葵が押し潰されたタバコを捨てる。
 
 
軽く手で灰を払われると、丸い赤い痕が外気に触れる。
小さく手を持ち上げられて、葵が一度だけそれを軽く舐めた。
 
ぴりっとした痛みが、走った。
 
 

 
 
「−ちゃんと、冷やしておいてね。」

笑いながら言って、手を押し返される。
立ち上がって歩き始めた背中に、笑いかけた。
 

 
 
 
「−…いい加減にしろ、ってさ。」
 
その言葉に、葵が振り返る。
 
 
 
「そ。」
 
それだけを言って、葵がまた歩き出す。
キレイなキレイな、笑顔だった。
 
 
 
 
パタン、とドアの閉まる音を聞きながら。
 
700度の熱を移された痕に軽く口付けて、くつくつと笑った。

 

とても異質な話書いちゃいました(笑)BUGのお二人。
リーダーと、そのお気に入り(らしい/え
一度ちゃんと葵を書きたかったんです。え、ちゃんとしてないって?(笑)
あとね、なんか狂った話が書きたかったの(は?
結果、2人ともサイコさんな、いつも通ーりの話ができあがりました(笑)
 
葵は後々けっこう重要なキャラなのです、実は。薫はともかく(ひど
そんなこんなで、出せたらいいなぁ(希望系
 
つーか、タバコ吸い終わる前に着ける距離かよって話(笑)
…ところで、タバコの温度って700度でよかったっけ…?(おい
 
(2005/1/20)