小さな
 
 
 
「−…なぁ、朱。死にたい、って思ったコトあるか?」


「−…何、突然。」
俺の問いに、朱が少し不思議そうな顔をして聞き返してくる。


「んーなんとなく。特に意味はねーや。」
そう、特に意味なんてなくて。
ただなんとなく、そう思っただけ。
 

「−…まぁ…あるっちゃ、あるけどー…。」
「マジー?」
「死にたい、っていうか、別に死んでもいいや、って感じ?」
少し考えながら、朱が答える。

「あー、なるほどねー。」
「慧は?」
「俺ー?俺はそう思ったら即実行に移す人間だから、思ってたら今頃生きてない。」
笑いながら言うと、あーそうかも、と言って朱も笑う。
 

なんとなく。
ホントは、なんとなく死にたくなるときはあるけど。
まぁ別に、たいした理由があるわけでもねーし。
別に生きていたくないわけでもねーから、生きてるけど。
 


「−…もし、朱が死にたくなったら言って。俺が殺してやっからさ。」

笑いながら呟く。
嘘でも冗談でもない、本気の言葉
 
 

だから、俺のコトは朱が殺してよ
 
 
 
 

  
 
すっごく短く。だけどこれはさりげに気に入ってるかも。
 
朱になら殺される慧なのです。
死にたいときは殺してやる、ってすごい優しいと思うんだけど…そうでもない?(笑)