る、まわる
 
 
 
 
初めはきっと、死にたかった
だけど  今はもう、理由なんてわからない
 
 
 
 

唐突に鳴り響いた着信音に、ふっと目を開ける。
元から開けていたのか閉じていたのかすらわからないけど。
 
とりあえず、どこかにいっていた意識が現実に戻ってきた。
 
 
どれくらいぼーっとしていたのだろう。
 
時計を見たけれど、答えは出てこなかった。
 
 
不意に走った鈍い痛みに、腕を見下ろす。
幾筋もの赤で、腕が染まっていた。
 
 
 
あぁそうか、またやっちゃったんだっけ
 
 
ぼんやりと考えながら、軽く触れてみた。
もう血は乾いていて、軽くカサブタができていた。
 
軽くひっかいたらすぐに剥がれて、じんわりと血が滲んでくる。
面白いような虚しいような気持ちになって、深くゆっくりと息を吐いた。
 
 
落ちていたカミソリを拾って、ゆっくりと立ち上がる。
蛇口をひねって、少し勢いよく水を出した。
 
腕に水をかけて、軽く洗う。
一瞬だけ水が赤みを帯びて、ピリピリとした痛みが走る。
 
タオルで軽く拭くと、赤い線が幾つかついた。
 
 
 
「…あーあ、傷だらけ。」
 
 
小さく、自嘲して呟く。
 
 
 
 
「―…何か、鳴ってたっけ…?」
 
 
投げ出されていたケータイを拾って、数分前のメールを開く。
ゆっくりと目を通して、軽く笑う。
 
 
「―カワイイなぁ、哉ちゃんは。」
 
言って、クスクスと笑う。
 
 
少し考えながら、それに返事を打つ。
自分のメールを見直して、送信ボタンを押した。
 
 
 
 
「―………あーあ、もう…。」
 
 
 
小さく呟いて、ケータイを放り投げる。
ガン、と音がして、壁に当たったケータイが床に落ちた。
 
 
 
「―……消えちゃえばいいのに。」
 
 
 
小さく呟きながら、赤い腕にカミソリを引いた。
 
 
 
 

  
えー、こんなんが新年一発目でーす(笑)
 
ちなみにこれは白の話。えぇ、単にリスカ話が書きたかっただけっすよ(笑)
白は別に哉に苛ついてるとかじゃあないので。
ただイライラしてて色々八つ当たりしちゃってるだけ。あるじゃん、そーゆうの(笑)
人には絶対に当たらない子なのです。自分かモノに当たっちゃうの。
白は穏やかな子なんだけど、そのぶん破壊衝動的なモノが出てくると危険…なのかも(曖昧
 
 
(2006/1/3)