赤い記憶
夏は嫌い
暑くて、怠い 夏は嫌い 頭から、消えない 「−…篠ー、大丈夫かー?」 小さく聞こえた声に、目を開ける。 「−大丈夫だよ、尚。」 寝転んでいた身体を起こして、笑ってそれに答える。 「…なら、いーんだけどさ。」 「アリガトね、心配してくれて。」 「篠いねーとつまんねーんだよなー。オモチャ完成しねーじゃん。」 「あれ、そっち?」 言って、クスクスと笑う。 「−…じゃあ、俺行くわ。」 「うん、みんなによろしく言っといて。僕まだちょっと寝てるね。」 返事を一つして、尚が出て行く。 僕はボーっとしながら天井を見つめた。 「−…暑いなぁー…。」 まっすぐに片手を伸ばして、呟く。 「−…気持ち悪…。」 伸ばした手を、閉じた目の上に置いて小さく呟いた。 夏は嫌い 暑くて、怠い 夏は嫌い 赤い赤い記憶が 頭から、消えない とても短く(笑)
妹さんが亡くなったのは夏らしい(他人事)
夏は暑くて、精神的にも参るかと思われ。
っていうか、あたしが夏嫌いなだけともいう(おい
「オモチャ」って銃とかナイフとかのコト(笑)
(2004/8/5) |