想 曲
 
 
 
「―狂ってる」



独り言のように吐き出された言葉。
それに対して、口元に笑みを浮かべる。

薄い、キレイなブルーの瞳が、微かに侮蔑の色に染まった。



「―ねぇ、何が?」


笑いながら、軽く首を傾げる。


「世界が?僕が?それとも、君が?」
「…全部。」
その答えに、クスクスと笑う。


「そうだよ、この世なんてとっくの昔に狂ってるんだ。きっと、最初からね。」

言いながら、くるくると廻る。
その度に、指先から伸びた細いワイヤーも宙を舞う。

キレイなキレイな赤を、弾きながら。



―――こんな狂った夜にはさ、一緒に踊ろうよ。」


「…誰が。」

思い切り睨み付けられて、軽く笑う。




「こんな狂った世界じゃ、狂わないと生きていけないよ。」





――ねぇ、そうでしょう、尚。」




笑いながら言った言葉に、何の応えも返ってこなかった。



「それともココで死ぬ?抜け出せるよ、狂った世界から。」

言って、笑いかける。

酷く醒めた表情で、瞳はもうこっちを見ていなかった。
ただ、目の前にある赤いモノを見ていた。






「―…俺ももう、戻れねぇよ。」



小さく呟かれた言葉に、薄く笑う。







「しょうがねぇから、おまえの手の上で踊ってやるよ。」

その口元には笑みが浮かべられていて。
反射的に、同じように笑った。






―――だけどおまえはアヤを殺した。それだけは忘れねぇ。」




まっすぐ、キレイな青に見据えられて。

それに何も応えずに、ただ笑った。




キレイな銀色の髪が赤いイロでキレイに光っていて。

どこか憧れと、苛立ちを憶えた。
 
 
 
 

  
紋と尚です。もっとちゃんと語りたかったけど力尽きました(爆)
尚の昔の彼女・アヤを紋が殺してて、それで2人の中が微妙なのです。
しかも同じ名前で尚にとってはムカつくことだらけなのです。

ちなみに尚はカラコンです。
紋が銀髪に重ねてるのは命デス。
 
 
(2006/12/28)