アニスの
 
 
 
 
恐いとか 痛いとか
そんな感情すら
もう覚えていないけれど
消えない 傷痕( キオク)
 
 
 
ゆめを見た。赤い赤い、ノイズだらけのゆめ。
 
ゆっくりと目をあけて、ゆっくりと起き上がる。
目の前に広がる、真っ黒なせかい。
あのひとがきらった、この( クロ )と同じ。
 

 
 
「−起きたか?」
 
パチ、と音がして、くらいせかいが、あかるくなる。
 


 
「−…り、ん……?」
「ん?」
「……。」
黙ったままいたら、頭にぽん、と手がおかれた。
 

 
 
「どした、桜?」
 
言って、凜がふわりとほほえむ。
やさしい、笑顔。
やさしい、言葉。
 
 
何も言わないまま、やさしく頭をなでてくれる。
 
 
凜の手は、すき。
 
傷つけられる、ものではないから。
あたたかくて、やさしいから。
 

 
 
「桜?」
 
凜の声は、すき。
 
あざけられる、ものではないから。
とてもやさしく、とどくから。
 
 
 
もう一度、小さく名前を呼ぶと、また、笑う。
楽しそうに、やさしく。
 
 
凜の笑顔は、すき。
 
あざ笑う、ものではないから。
どこまでもやさしく、つつみこんでくれるから。
 

 
 
少し手を伸ばして、凜の服を軽くつかむ。

 
「まだ、寝るか?」
小さく目をこすって、小さくうなずく。
 

 
「ん、オヤスミ。」
 
目の前の、やさしい笑顔。
耳にとどく、言葉。
あたたかい、手。
 

 
小さく目をとじて、また、ゆめへとおちる。
やさしい、やさしい、ゆめの中へ。

 
 

 
  
初★桜視点!!わぁ、ドッキドキー(笑)
短いですよ、ステキに(ん?)桜でこれ以上続けるのはムリです(笑)
今日も甘々(笑)凛は桜に甘くないといかんのです(爆笑)
 
桜はあたしの中で一人称が決められないキャラなのです。
きっと自分のコト呼ばないだろうし。
ちなみに桜精神年齢低いので。文にひらがなが溢れてるのはそのせいです(笑)
 
ちなみに題名はですね。
「アニスの果実を枕の下に入れて寝ると、悪夢を見ない」というトコロからきてます。
 
 
(2004/9/15)