アレキシシミア
守りたいものがある
この手で どこまで守れるのかもわからないけれど
ただ一つ
守りたいものがある
「−…桜。」
声に反応して振り向いた桜を、軽く手招きする。
「ちょい、ここ座って。」
目の前のイスを指差すと、素直にそこに腰掛ける。
「暑苦しいから、髪結ばね?」
言って、サラサラとした黒髪を指で梳く。
「ジャマじゃねぇ?」
軽く一本にまとめて、桜に問う。
少し考えてから首を傾げた桜を見て、だよな、と軽く笑って言って、手を離す。
「そっち、向いてな。」
言われたコトに素直に応じて、桜が後ろを向く。
長い黒髪にそっと指を入れて、もう片方の手で櫛を入れる。
サラサラとした髪はすぐにまとまり、長いポニーテールができあがった。
「こっち向いてみ?」
言われて、桜がくるりと振り向く。
その目にかかる前髪を、ピンで止める。
「少しは涼しくなったか?」
言うと、桜が少し考えた後、コクンと頷いた。
「そっか。しかしおまえ、そーしてっとホント女みてーだな。」
クスクスと笑いながら言って、タバコを取り出す。
慣れた手つきでそれに火を点けて、ゆっくりと煙を吐き出した。
「−…どした?吸ってみてぇか?」
じーっと見ていた桜の前に、笑いながら吸いかけのタバコを差し出す。
少し考えてから、桜がそれをゆっくりと銜える。
「息、吸ってみ?ゆっくりな。」
言われた通りに、ゆっくりと息を吸い込む。
その途端に、桜が咳き込んだ。
すぐにタバコを取って、トントンと軽く背中を叩く。
「…大丈夫か?」
俺の問いに、桜が小さく頷く。
「びびった…悪ィ、桜。」
言うと、桜が小さく首を振る。
「−……凛、は…へい、き…?」
「俺はな。昔から吸ってるし。」
小さな呟きに、笑って返す。
「−……バニラ……。」
「ん?」
「……バニラ、の…ヤツ……。」
小さな小さな呟きに、ふっ、と笑みをこぼす。
「おまえ、アレ好きだなー。」
ポン、と軽く頭を撫でて立ち上がる。
いくつかのキャメルの箱の中から、アークロイヤルを見つけて1本取り出す。
さっきと同じように火を点けて、さっきと同じように煙を吐き出す。
「−…満足か?」
笑いながら聞くと、桜がほんの少し目を細めて頷く。
それは、小さな小さな笑顔。
それを見て、同じように小さく微笑んだ。
守ってやりたい
なんて、単なるエゴにしかすぎなくて
アイツが
何を感じて、何を思っているのかなんて
わからないけれど
ただ願う
せめて
小さな小さなその呟きを、聞き逃さないように
小さな小さなその変化を、見逃さないように
明日も変わらずに、此処にあるように
ただただ、願う
1900hit★コウちゃんに捧げモノで〜す♪
凛と桜だよー。甘々だよー。ガーナだよー(笑)本人の目の前で紙に殴り書きしてたモノ(笑)
夏だからね、髪暑そうだなという感じで。最初はかき氷とか食べるはずだったけれども。
きっと外に出ないだろうというコトでこっちに落ち着き(笑)
タバコは凛には必要不可欠なモノでございまして。
桜はね、ちょっと凛と同じモノを共有してみたかったのさ。…わっかりにくΣ(笑)
アークが好きなのは、いい香だからか、凛が会ってから初めて吸ったヤツだからか。
そこらへんはご想像におまかせ★(笑)
ちなみに題名の意味は、「失感情症」
まぁ桜のコトです。ムダにカタカナ使いたいんだよ、今(笑)
甘々上等と言ってくれたコウちゃんに献上するわー★え、そこまで言ってないって?(笑)
誤字脱字やらあったら教えてやってー(汗)
1900、ありがとうでした!!これからも特殊能力発揮してねー♪♪
(2004/8/5) |